teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]

 投稿者
  題名
  内容 入力補助 youtubeの<IFRAME>タグが利用可能です。(詳細)
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ]


更新内容のお知らせ

 投稿者:石野陽虎  投稿日:2012年 7月 9日(月)07時27分36秒
  いろいろ更新。  
 

お久しぶりです

 投稿者:石野陽虎  投稿日:2012年 7月 6日(金)06時31分8秒
  →怪傑おばさん頭巾さん
書きこみありがとうございます。返事遅れてすみません。
>30日に、ご帰宅なさったのですね(^^)
あっと言う間に帰っちゃいました。
ハナにも元気なうちに会いに行って、散歩させたいなと思いました。

あ、それと何とか更新も細々と続けてます。
 

久々のお嬢さん!

 投稿者:怪傑おばさん頭巾  投稿日:2012年 7月 3日(火)01時53分45秒
  30日に、ご帰宅なさったのですね(^^)
ご家族皆様が、どんなに楽しみにお待ちになっていたか、痛いほどわかりました(*^^*)
私が伺えない時、ダンナが覗かせていただいて、
「ダンボールが積みあがって、その後に空っぽの部屋の写真があったよ。」と、それ以上は言わなかったのですが、ダンナも、娘が留学生寮のチューターに出て行った時のこと思い出していたのかもしれません(^_^;

ハナちゃんも、九州でネットデビューなさつたそうで、なんだかいつものハナちゃんと違う顔に見えました(^^ゞ
 

書評

 投稿者:石野陽虎  投稿日:2012年 6月30日(土)00時00分20秒
  『ダンス・ダンス・ダンス(下)』(著:村上春樹。講談社文庫)
P7 本当に綺麗な子だ、と僕は思った。じっと見ていると心のいちばん深い部分に小さな石を投げ込まれたような気がする。

P10 パックマンみたいだ。ぱくぱくぱくと迷路の中の点線を食べていく。無目的に。そしていつか確実に死ぬ。

P60 ビーチに出るとき、彼女は必ずそのラジオ・カセットを持っていった。もちろん持つのは僕の役目だった。僕がそれをターザン映画に出てくる剽軽な原住民みたいに肩にかついで(「旦那、この先には行きたくねえだ。悪魔が住んでるだ」)彼女の後ろに従った。

P60 ~ある種の輝きを有しながらもそれを普遍化する能力が幾分不足した(不足していると僕には思える)ジョー・ジャクソン、どう考えても先のないプリテンダーズ、いつも中立的苦笑を呼び起こすスーパー・トランプとカーズ・・・・

P97 「ゆっくりとしかるべき時が来るのを待てばいいんだ。何かを無理に変えようとせずに、物事が流れていく方向を見ればいいんだ。~」

P118 僕は何度も妻を傷つけて、何度も謝った。~どうしてそんなに傷つくんだろう、と僕はよく思ったものだ。~でも僕はいつもそういう時には我慢強く謝り、説明し、その傷を癒すように努めた。そしてそういう作業を積み重ねることによって我々の関係は向上していると考えていた。でも結末を見ればわかるように、多分向上なんかしなかったんだろう。

P146 僕が「それはよかった」という台詞を使うのは、他に何ひとつとして肯定的言語表現方法を思いつけず、しかも沈黙が不適当であるという危機的状況に限られている。

P172 「~必要というものはそういうもんじゃない。~それは人為的に作り出されるものなんだ。~」

P180 やれやれ、と僕は思った。マセラティだって。

P187 手詰まりになったときには、慌てて動く必要はない。じっと待っていれば、何かが起こる。

P194 「~もう私になんか電話しないで。私、長距離電話料金に値するような人間じゃないのよ」

P210 「悪い男じゃない。ある意味では尊敬にさえ値する。でもときどき品の良いごみ箱みたいに扱われる。~」

P211 「~ねえ、いいかい。ある種の物事というのは口に出してはいけないんだ。口に出したらそれはそこで終わってしまうんだ。~」

P229 「~想像力のないやつらに限って自己合理化が素早いんだ。~」

P233 「~彼女が耳を見せると、それだけでそこにある空間が変化してしまうんだ。世界のありようが一変するんだ。~」

P302 駐車場のマセラティもなくなっていた。やれやれと思った。

P330 ねえユミヨシさん、僕をこれ以上一人ぼっちにしないでくれ。~君がいないと僕は遠心力で宇宙の端っこの方に吹き飛んでいってしまいそうな気がするんだ。

P350 「耳を澄ませば求めているものの声が聞こえる。目をこらせば求められているものの姿が見える」

P365 上手く声が出るだろうか?僕のメッセージは上手く現実の空気を震わせることができるだろうか?いくつかの文句を僕は口の中で呟いてみた。そしてその中からいちばんシンプルなものを選んだ。
「ユミヨシさん、朝だ」と僕は囁いた。

 

書評

 投稿者:石野陽虎  投稿日:2012年 6月25日(月)22時22分2秒
  『ダンス・ダンス・ダンス(上)』(著:村上春樹。講談社文庫)
P10 哀しげなホテルだった。十二月の雨に濡れた三本足の黒犬みたいに哀しげだった。

P29 女性誌というのはそういう記事を求めているし、誰かがそういう記事を書かなくてはならない。ごみ集めとか雪かきとかと同じことだ。

P34 彼はいつも不安そうな目で人の顔を見た。自分はこれから何を失おうとしているのだろう、というような目で。そんな目つきのできる猫は他にはちょっといない。

P42 僕はその社会の中では町はずれの廃車置き場のような位置をしめていた。何かの具合が悪くなると、みんな僕のところにそれを捨てにきた。

P49 我々はプロである。清潔な白手袋をはめ、大きなマスクをつけ、染みひとつないテニス・シューズをはいた死体処理係のように。

P78 ブルーグレーの壁には抽象画がかかり、BGMに小さくジャック・ルーシュのプレイ・バッハがかかっていた。そんな床屋に入ったのは生まれて初めてだった。~そのうちに風呂屋でグレゴリオ聖歌が聞けるかもしれない。税務署の待合室で坂本龍一が聞けるかもしれない。

P188 僕の同級生の出ている映画だ。やれやれ、と僕は思った。

P199 「やれやれ」と僕は言った。~
「そうよ。何だ、ちゃんと知ってるんじゃない」
「やれやれ」と僕は言った。

P201 「トーキング・ヘッズ」~悪くないバンド名だった。ケラワックの小説の一節みたいな名前だ。

P206 フォークナーとフィリップ・K・ディックの小説は神経がある種のくたびれかたをしているときに読むと、とても上手く理解できる。

P210 「今でも聴いている。~でも~昔ほどは感動しない」
「どうしてかしら?」

「本当にいいものは少ないということがわかってくるからだろうね」と僕は言った。

P216 「~何かを見つけては、それをひとつひとつ丁寧におとしめていくんだ。~それを人々は情報と呼ぶ。~」

P237 馬鹿気た話だけど、ここの店のレタスがいちばん長持ちするのだ。~閉店後にレタスを集めて特殊な訓練をしているのかもしれない。

P241 「また今度」と彼女は言って思いきりがちゃんと電話を切った。
 やれやれ、と僕は思った。

P249 「~でも、人間て不思議だよ。~僕は昔は人間は一年一年順番に年をとっていくんだと思ってた」と五反田君は僕の顔をじっとのぞきこむようにして言った。「でもそうじゃない。人間は一瞬にして年をとるんだ」

P293 トルーマン・カポーティの文章のように繊細で、うつろいやすく、傷つきやすく、そして美しい四月のはじめの日々。

P311 「死んでる」と文学が文学的に繰り返した。「すごく死んでる。非常に死んでる。全く死んでる。~」

P339 「警察は楽しかった?」とユキは訊いた。
「ひどかった」と僕は言った。「ボーイ・ジョージの唄と同じくらいひどかった」
 

書評

 投稿者:石野陽虎  投稿日:2012年 6月25日(月)21時32分6秒
  『ねじまき鳥クロニクル 第3部予鳥刺し男編』(著:村上春樹。新潮文庫)
P116 「中尉さん、役所仕事というのはいつも「こういうものなんです」、その中国人の園長は気の毒そうに中尉に言った。「必要なものは常にそこにないんです」

P146 私が薄毛の人たちを見て強く感じるのは~「すり減っていきつつある」という感覚なのね。~「意志あるところに道は通じる」なんてことは、こと抜け毛に関してはほとんど通用しないの。遺伝子がある時点で「さあ、そろそろやるか」と思って腰を上げたら(遺伝子に腰なんてものがあるかどうか知らないけれど)、髪はただはらはらと抜けていくしかないのです。

P162 できそこないのエクトプラズマのような不思議な柄の入ったネクタイは、オズモンド・ブラザーズくらい大昔からそこにずっと同じかたちで結ばれっぱなしになっているみたいに見えた。

P168 「~外に出るとみんなにへいこらへいこらして『おい、ウシ』って呼びつけられているんです。~でもですね、家に帰るとそのぶん女房を殴るんです、へへへ、どうです、最悪でしょう。~子供が止めに入ると、ついでに子供まで殴るんです。~鬼ですね。~自分で自分が抑えられないんですね。~それでね五年前に五つの女の子の腕を思いきり折っちゃいましてね、ポキンと。~」

P198 今私のまわりにいる人たちは、三年後の自分の居場所がだいたいわかっている人たちです。あるいはわかっていると思っている人たちですね。

P220 実を言うと私にとって眠れない夜はベレー帽の似合うおスモウ取りくらいに珍しいのです。

P319 彼は自分が常に運命の都合どおりに「決断させられている」と感じていた。

P368 「~一人の人間が誰かを憎むとき、どんな憎しみがいちばん強いとあなた思いますか?それはね、自分が激しく渇望しながら手に入れられないでいるものを、苦もなくひょいと手に入れている人間を目にするときですよ。~それも相手が身近にいればいるほど、その憎しみは募ります。~」

P509 僕は目を閉じて眠ろうとした。でも本当に眠ることができたのはずっとあとになってからだった。どこからも誰からも遠い場所で、僕は静かに束の間眠りに落ちた。
 

書評

 投稿者:石野陽虎  投稿日:2012年 6月24日(日)21時44分7秒
  『ねじまき鳥クロニクル 第2部予言する鳥編』(著:村上春樹。新潮文庫)
P63 「~ある種の下品さは~あるポイントを過ぎると、それを止めることは誰にもできなくなってしまう。~」

P101 人々はみんな難しい陰気な顔をしていた。それはムンクがカフカの小説のために挿絵を描いたらきっとこんな風になるんじゃないかと思われるような場所だった。

P147 でもはっきりしていることがひとつだけある。それは「僕はもう誰にも求められてはいない」ということだ。

P312 叔父は微笑んだ。「それをうまくやるためのコツみたいなのはちゃんとあるんだ。~コツというのはね、まずあまり重要じゃないところから片づけていくことなんだよ。~何か大事なことを決めようと思ったときはね~その馬鹿みたいなところにたっぷりと時間をかけるんだ。~」

P334 「~僕はここから出ていくことはできる。でもここから逃げ出すことはできないんだってね。~」

P361 それはそこにあるのだ、と。何もかもが僕の手からこぼれ落ちていったわけではない。~そこにはまだ何かが、何か温かく美しく貴重なものがちゃんと残されているのだ。それはそこにあるのだ。僕にはわかる。


 

書評

 投稿者:石野陽虎  投稿日:2012年 6月24日(日)21時26分53秒
  『ねじまき鳥クロニクル 第1部泥棒かささぎ編』(著:村上春樹。新潮文庫)
P13 ~その女の言う「十分間でわかりあうことのできる何か」というのが気になりはじめてきた。~それは九分では短すぎるし、十一分では長すぎるのかもしれない。ちょうどスパゲティのアルデンテみたいに。

P50 「今夜は帰りが遅くなるから」という電話を家にかけるくらい三十秒あれば足りる。電話なんてどこにだってある。でもそれができないこともあるのだ。

P122 「~好奇心というのは信用のできない調子のいい友達と同じだよ。~」

P134 「~これまでの人生で、何かを本当に欲しいと思ってそれが手に入ったことなんてただの一度もないのよ。~」

P185 痛みのない生活・・・それは私が長いあいだ夢見てきたものでした。しかしそれが実際に実現してみると、私はその新しい無痛の生活の中にうまく自分の居場所をみつけることができませんでした。

P211 「でもね~人生ってそもそもそういうものじゃないかしら。みんなどこかしら暗いところに閉じ込められて~だんだんゆっくりと死んでいくものじゃないかしら。~」

P265 蒙古の夜明けというのは~ある瞬間に地平線が一本の仄かな線となって闇の中に浮かび上がり、それがすうっと上の方に引き上げられていきました。まるで空の上から大きな手がのびてきて、夜の帳(とばり)を地表からゆっくりとひきはがしているみたいに見えました。

 

書評

 投稿者:石野陽虎  投稿日:2012年 6月16日(土)07時31分21秒
  『火車』(著:宮部みゆき。新潮文庫)
P123 智は目を伏せた。そうして、また足をぶらぶらさせた。目に見えない「不機嫌」というスリッパを、そうやって脱ぎ捨てようととしているようだった。

 ホチキスで連続して書類を綴じているとき、針がなくなると、空打ちする。ちょうどそんな感じで、本間の頭が空振りした。

P253 しかし、公共の場所で携帯電話を使ってしゃべり散らしている人間というのは、どうしてこうそろいもそろって声が大きく、また馬鹿面に見えるのか。

P265 人間は痕跡をつけずに生きてゆくことはできない。脱ぎ捨てた上着に体温が残っているように、櫛の目の間に髪の毛がはさまっているように。

P440 かすかだが、声の調子が狂っていた。まるで、その話をするためには、日常使うことのない、まったく調律されていない鍵盤を引っ張りだしてきてたたかなければならないのだ、というように。

P496 「でね、そういう人は、自分の気に入らないことを見つけると、まずそれをぶっこわしておいてから、ぶっこわした理由をでっちあげるんだってさ。~えっとね、大切なのは、どんなことを考えたかってことじゃなくて、どういうことをしたかってことなんだって」

P582 大きすぎて目に入らなかった標識を見つけたときのように、新鮮な驚きを感じながら、本間は思った。
 

書評

 投稿者:石野陽虎  投稿日:2012年 6月15日(金)22時03分25秒
  『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)』(著:村上春樹。新潮文庫)
P31 やれやれ、なんだって私は彼女とベッドに入ったときにうまく勃起することができなかったのだろうと、と私はまた思った。

P45 「いったいどのあたりまで水はあがってくるんだろう?」と私は私の二歩か三歩上にいる娘に声をかけてみた。
「かなりよ」と彼女は手短かに答えた。~
「いちばん上までは何段くらいあるんだろうね?」
「ずいぶんよ」と彼女は答えた。立派な答だ。想像力に訴えてくる何かがある。

P70 「やれやれ」と私は言って平らな岩の上に身を横たえ、何度か深呼吸をした。

P109 「~車輪はどんどん回転を速めており、誰にもそれを停めることはできんのです」
「やれやれ」と私は言った。

P122 「やれやれ」と私は言った。「本当に何も打つ手はないのですか?~」

P164 私はユーゴスラビアの田舎で羊飼いとして生まれ、毎晩北斗七星を眺めながら暮らすことだってできたんじゃないかとふと思った。

P220 「やれやれ」と言って影はベッドの上で身を起こし、壁にもたれかかった。

P244 「ボブ・ディランって少し聴くとすぐにわかるんです」と彼女は言った。~「まるで小さな子が窓に立って雨ふりをじっと見つめているような声なんです」

P261 じっと見ていると高校生というのはみんなどことなく不自然な存在であるように思えた。~もっとも彼らの目から見たら私の存在の方がずっと不自然に映ることだろう。~人はそれをジェネレーション・ギャップと呼ぶ。

P332 私は声をあげて泣きたかったが、泣くわけにはいかなかった。~世界には涙を流すことのできない哀しみというのが存在するのだ。

P340 誰にも雨を止めることはできない。誰も雨を免れることはできない。雨はいつも公正に降りつづけるのだ。
~私は目を閉じて、その深い眠りに身をまかせた。ボブ・ディランは『激しい雨』を唄いつづけていた。

P344 「僕はここに残ろうと思うんだ」と僕は言った。
 影はまるで目の焦点を失ったようにぼんやりと僕の顔を見ていた。

P347 影を失ってしまうと、自分が宇宙の辺土に一人で残されたように感じられた。僕はもうどこにも行けず、どこにも戻れなかった。そこは世界の終りで、世界の終りはどこにも通じてはいないのだ。
 

レンタル掲示板
/42